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バードカービングを楽しむ

バードカービングを楽しむ

職場で世界エネルギー戦略を練る

Stirling Engine

学校でも習った記憶があるが、18世紀末にイギリスで産業革命が起こる。
その主役は、1782年にワットさんが作った蒸気機関であったことは有名である。

その30年後 1816年 スコットランドの牧師さんでスターリングさんという
人が空気を作動流体とする画期的なエンジンを開発した。

当初 熱空気エンジンといわれたが、これが後のスターリングエンジンである。

作動原理

空気は暖めると膨張し、冷やすと収縮する性質がある。
90度の位相差をつけた2つのピストンと温度差をつけた2つの空間からこのエンジンの起動力は生まれる。

自動車の4サイクルエンジンと工程が違うが、以下の4つの工程の繰り返しとなる。
加熱工程
膨張工程
冷却工程
収縮工程

ただ 冷却工程から収縮工程にうつるとき フライホイールという補助動力が必要に
なる点に今日まで 実用化されなかった大きな理由があるようだ。

自動車のように アクセルひとつでエンジンの回転数をスムーズに制御できないためである。
ただ これが 実用化されれば クリーン・低騒音とまさに現代にマッチした機関となるだろう。 なんせ空気を膨張させる熱源に種類を選ばない なんでも屋さんなのだから

天然ガスのように 空気の熱で気化させ ガスとする私の職場
-162度の極低温の世界とお話すれば、ひょっと私も世界のエネルギー危機を救う救世主になれるかもと・・・考えないわけでは・・・ないw

いまのところ 冗談ww

スターリングエンジン模型

(実際に稼動する)スターリングエンジンの模型

BODY の 下を暖めると左回転 上を冷やすと右回転する仕組み
小学生が見学にきたら 講習材料にでもと考えているが、これを見て
弊社の社長が私に「よく作ったね♪」と労いの言葉・・・

ん? これ雑誌の付録・・・なのですけども(冷汗)

因みに 業界紙によるスターリングエンジンの現状は

某関東大手都市ガス会社 ・・・ 開発で痛手を受けトラウマ状態
北海道の某都市ガス会社 ・・・ 寒冷地ということで開発に乗り気
某大手ガス機器メーカー ・・・ 西日本1kw家庭用を07年市場投入予定
海外メーカー      ・・・ 05年3kwで発電効率25%の家庭用コージェネ向け製品投入済み

いままで製造コスト面で実用化された例がなかった。各社は、昨今のエコロジー流行で商品化をすすめ実用化のスピードが上がっているように思う。
西日本では エコウィルの方が熱電併給システムに向いているのだが、ゴミから作ったメタンガスを燃やしバイオ発電しするシステムも登場する日も近いだろう。

平成18年 3月24日 記


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